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ツム・アインホルン アートフォーラム
「サイエンス オブジェ展」 ![]() 「サイエンス オブジェ」 流れのアルスノート/2円柱で混ぜる CGスケッチ ![]() 「サイエンス オブジェ」 ポリリズムとモデュール ![]() ![]() 「サイエンス オブジェ」 螺旋と貝 ![]() 「サイエンス オブジェ」 ポリリズムとモデュール ![]() ![]() 「サイエンス オブジェ」 流れと渦 ![]() 「サイエンス オブジェ」 ホートンの水路から (右端) 今回のテーマは,「サイエンス オブジェ」 です.芸術と科学を巡る旅は面白そうですが,近づくと事情は複雑です.それを,スッキリと一言で言い表わそうと,誰もが苦労してきました.Ars, Art & Science, Design, Science Art, Technology Art, Algorithmic Art,Computer Art, Computer Aided Design(CAD), Computer Sculpture, Infomation Design, Interactive Art etc. 技術的な目新しさはすぐ認知されますが,芸術としての“永続性”を獲得することは簡単ではありません.観客は,難解な説明には見向きもしません.混乱の只中であるからこそ透徹した感性の閃きが欲しいわけですが,自然という現実は自己の心身をも含み,そう簡単にはいきません.芸術と科学を串刺しにして頬張るには,かなりの覚悟が要るようです.今回の展示の作品,「サイエンス オブジェ」は,脳内での科学的概念とその芸術的変容への場を重ねて可視化した,存在・認識・行動の実験箱です. 作品のプロセスは,わかりやすい科学的視点.例えば幾何学的螺旋が貝に似ているとか,サイコロ(乱数)で川の流れを決めるとか,距離の二乗で渦の回転角が決まるとか等を用いています.これは,明解で再現性を保つ科学的プログラムの記述です.自在な手の動きに代わって,コンピュータでカッターパス(刃先の動き)を算出し,アクリルブロック(100×100×30mm)を切削します.職人がノミの形を工夫するように,切削機の刃物も手加工しています.研ぎ方ひとつで,形だけでなく切削面を透明にも,乳白にもできます.背景は,CG画像のコラージュで,自在に調整可能です.アルゴリズム(計算手順)によって生み出される線に沿った動きが,アクリルを内側から彫刻し,脳内の概念が姿を現します.見えないものを実体化する(可視化)という事実がここにあるのです.これらの意識の布石を基に,相互に生命システムを表象し始めることは,21世紀における芸術の役割でもあるのです. しかし私たちの脳は,このような認識に留まることは希です.どんなに科学的なお題目を唱えようと,自由に浮遊する感性は,視野の出来事を瞬時に脳内と照合し,新たな行動としてイメージを組み上げてしまいます.可視化から仮想化へ….それが “オブジェ” と言う仕掛けの根っからの目論見なのでしょう.存在として自照性と反証性が絡む対象物.どうか,お気をつけてご鑑賞ください.(笑) 2008年 9月 石垣 健
作家略歴 石垣 健 1947 東京に生れる |
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<ツム、アインホルン、アートホーラム、2008/9/1 〜10/31> |
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